こんにちは、山本です。今日は、
青チャートを解くときに気をつけること
というテーマで話していきます。
僕はよく生徒から、
「〇〇の勉強法がわかりません」
というような質問を受けます。
でもその質問をされるたびに
正直、僕自身、明確に勉強法というのを
言語化することはできてないなと感じます。
まあできてたら誰でも勉強が得意になってるでしょうから
言語化も簡単ではないんでしょうが。
というか、
受験生側はこの勉強法という言葉を
何を指して言っているのかもよくわかってませんでした。
使う参考書のことを言っているのか、
参考書を何周するかを言っているのか、
もっと精神的な心構えを言っているのか。
イマイチ理解できてません。
そんな中ついさっき生徒と話していたとき
僕がチャートを解く時の流れを話していたら
「意外とこれってみんな意識してない?」
みたいなことに気づいたので
ここに記録しておこうと思います。
青チャートを解く流れ
まずそもそも、
なんで青チャートをやろうと思うのでしょう?
最終目標は入試で出題されるような
高校レベルの問題がなんでも解けるようになること。
(東大などの難関大を受ける人の場合は)
そのために教科書で基礎を知ることは必須。
ただ教科書では、
公式などの理解に重きを置いているため、
その使い方は一部しか学べない。
だから頻出の問題を通して、
公式の具体的な使い方をいくつか練習し
公式の本質を理解していく、
というのが青チャートに求めることです。
ここで注意しておきたいのは、
その結果難関大入試の問題を解くときに
役に立つ知識が得られないといけない
ということです。
下から考えれば、
教科書の応用例を触ることが目的、
上から考えれば、
青チャをやった結果過去問演習に役立つことが目的
となりそうです。
では次に、青チャの中身はどうなっているでしょうか。
すごく大雑把に言えば、
基本は例題→例題の解説→練習問題の繰り返し、
章末には演習問題のようなものがあります。
この中の「例題」というのが、
理解すべき解法、公式の使い方です。
ということは極論、
この例題がすべて何も見ずに解けるなら
青チャートはマスターしたと考えていい
と考えることができます。
じゃあなぜ練習問題などがあるかと言えば、
単に例題の具体例を増やしてくれているだけです。
もし例題を解いただけで不安だったら
練習問題で例題の解法を試すことができるよ、
ってこと。
とりあえず新しい銃を渡されて
あの的を狙ってみろというのが例題、
それを踏まえて狙い方を教えてくれるのが例題の解説、
さらにそれを踏まえてもう一回試し打ちができるのが練習問題
という感じです。
もちろんこれは僕が勝手に言ってるんじゃなくて
青チャートの最初の使い方に書いてあります。
例題がメインで練習問題はその反復練習用、
みたいな感じに。
とにかく以上が青チャートを使う目的と
青チャートの構成になっています。
あとは僕はこれを踏まえて
普通に青チャートを解いていっただけです。
まず例題の前に
公式などがまとまったページがあるので
一応チラ見をしておきます。
といっても教科書はやったので
まあ深く読む必要はありませんでした。
次に例題を順番に解いていきます。
最初の方は解説を見なくても結構解けますよね。
そういうときは原則練習問題は解きません。
因数分解の問題とかで
練習問題にぱっと見面白そうなものがあれば
それは気分次第で解いたりはしますが。
でも原則、
例題の解法が理解したいわけだから、
完璧主義に全部解いたりはしません。
そして少し難しい問題で
例題を自分の力で解くことができなかったら
解説を見てその意味を理解します。
「意味を理解した状態」では、
当然人に言語化して伝えられないとおかしいですよね。
だから、単に上から式を追うだけでなく、
全体の論理関係として何をやってるか考え
できるだけ他人に教えられるくらいまでにしておきます。
ただし、
必ずしもここまで理解はできません。
単純に難しかったり、
なんとなく理解はした気がするけど
人に教えるレベルになるのは大変
というような場合もあります。
そういうときには、
下の練習問題も試してみるわけです。
もしかしたら完璧に理解できてなくても
とりあえず練習問題が解ければ
及第点を与えるわけです。
まあ例題で学んだ知識から
練習問題が解けるなら最悪大丈夫でしょう。
練習問題が解けなかったなら、
さらにその解答例をみることによって
さらに情報量が増えます。
これをもって例題が理解できたら嬉しいです。
が、それでも理解できないなら
そこはかなり苦手なところでしょうから、
付箋かなんかを貼って置いて
またいつか時間をとって取り組めばいいでしょう。
これを基本に青チャートを進めます。
章末問題が出てきたら、
まあ復習程度に取り組んでみればいいでしょう。
しかしよく見ると
章末問題は難関大の過去問だったりしますし
無理そうだったらまあ飛ばしちゃいます。
なんたって今の目的は
教科書のちょっとした応用である
青チャートの例題を身につけることであって、
過去問レベルにつなげるのは次の話だからです。
ということで、これを通して
青チャートの例題を何も見ずに解けるようにしていきます。
ちゃんとうまくいってるかのチェックは簡単です。
例題を何も見ずに解ければオッケー、
解けなければ何かを理解できていない、
というだけの話ですね。
以上が僕が青チャートを解く時の流れです。
ちなみにこういうのは勉強法というんですかね?
僕としては、目的から逆算して、
青チャートから得るべき知識を意識し
問題の役割を考えながら演習を進めている
というだけのことです。
逆にいうなら、
この「ストーリー」を理解しないまま
上の流れを真似したとしても、
勉強の効果は薄まってしまうのではないでしょうか。
ただただ
例題を解く
↓
解説を読む
↓
解けたなら次の例題、解けなかったら練習問題
↓
練習問題も解けなかったら付箋
というのを真似してもしょうがない気がします。
つまり、何が言いたいかというと、
どんな目的からスタートして
どんなストーリーで勉強をしているのか
というのこそが勉強法の本質なのでは、
ということですね。
上の流れを生徒に説明していると、
「ただただ問題を解いているだけだった」
「特に例題と練習問題の役割も考えてなかった」
「というか青チャの目的も考えてなかった」
というような感じでした。
やはりうまく説明できませんが、
どの参考書を何周やればいいとか
重要問題集はA問題だけ解けばいいとか
そういう外形的なことより、
もっとそこに至るストーリーが大事なんじゃないかなー。
なんて先ほど思いました。
勉強にはストーリーが大事
もちろん、
「ストーリーを考えて勉強しよう」
では何をやっていいやらわかりません。
だから、
・どの参考書を何周やりましょう
・この参考書の使い方はこうです
と言ったほうが勉強法としてはいいでしょうね。
ただどうしても
それを真似してみんな成績が上がるなら
今頃みんな上がってるだろうなー
なんて思うわけです。
だからあえてこの記事としては
こういう抽象的な言葉をいったんの答えにします。
もう少し明確に、行動に移しやすいように
言語化ができたらいいんですけどねー。
それはここからの課題とします。
最後に
疲れて最後は適当になっちゃいました。
こういう話は他の講師さんともしたいなー。
ネット塾講師の良くないところは
なかなか同業者と顔を合わせないところです。
もしこの記事を見て
私はこう思いますみたいなのがあったら
コメントをしてもらえると嬉しいです。
では今日はここまで。
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